人生を左右する採用面接にはしっかりした対策が必要
転職を考え活動中の方の中は、これから中途採用の求人に応募しようとしていたり、あるいは無事書類選考を通過し、いよいよ面接に臨もうとしている方もおられるでしょう。
いずれの場合も、採用選考における面接は、その後の人生も左右される可能性があり、転職活動にとっても山場ともいえます。
志望する企業の内定を獲得するためには、面接対策を怠りなくしておかなければなりません。
準備から面接後まで、必要なポイントをきちんと押さえ、内定を獲得しましょう。
転職における面接の際のメールマナー
一般的に書類選考を通過した後は、面接の日程調整などで企業の人事担当者とメールのやり取りをする機会があります。
以前の職種が事務職や営業職で、日常的にメールのやり取りがあり、基本的なマナーが身についていれば問題ありません。
しかし、飲食やアパレル、美容などの接客が中心だった方は、案外基本的なマナーが身についていないものです。
メールのやり取りをする際は、以下のような基本的なポイントは抑えておきましょう。
・件名はわかりやすく簡潔に
・採用担当者など、あて先を明記する
・用件や結論を先に書く
・お礼の文章を添える
・連絡先などを明記した署名を入れる
・返信の場合は遅くても24時間以内
転職における面接の事前準備
面接の日程が決まったら、面接に向けて事前準備をしておきましょう。
履歴書や印鑑、応募書類など持参しなければならないものを準備しておくのはもちろんですが、面接に臨む心構えも重要です。
面接を受ける企業のHPやニュースをチェックして事業内容などへの理解を深めておくことや、自己分析をして、自分の強みや実績、入社後にしたいことなどをまとめておくことも大切です。
特に他業種へ転職する場合には業界知識も問われるため、面接を受ける企業の情報はもちろん、周辺の業界知識や業界規模、競合他社の情報などもきちんと把握しておきましょう。
転職における面接時の服装
中途採用の場合、新卒採用と比較すると服装などの身だしなみはよりシビアに見られることが少なくありません。
これは新卒とは異なり、ある程度社会経験を積んでいるはずの中途採用者は、ビジネスマナーなどがきちんと身についているか、身だしなみによって一定の判断をされるからです。
男性は、スーツのサイズがあっているか、シワがないか、靴はきれいに磨かれているかなど、女性も同様に清潔な服装で過度な化粧やアクセサリーを身につけていないかなど。
家を出る前にはきちんとチェックし、面接直前にも再度チェックするようにしましょう。
転職における面接での自己紹介
いよいよ面接に臨み、最初に求められることが多いのは自己紹介です。
面接官に促されたら、まずあいさつをし氏名を言ったあと、最終学歴以降の職務経歴を業績や実績なども交えて簡潔に話しましょう。
このとき「本日は、面接のお時間をいただきましてありがとうございます」など、謝意を伝えることも大切です。
また、自己紹介に要する時間は、長くても1分程度と考えておきましょう。
転職における面接の際の志望動機
転職に限ったことではありませんが、面接の際に必ず質問されるのが志望動機です。
この質問をするときに面接官が探っているのは、あなたの価値観や、それが会社と共有できるものなのか、といったことで、会社のことをほめて欲しいと思っているのではありません。
これは案外勘違いしがちなポイントで、ここを抑えていないと事前にいくら志望動機を練り上げても的外れなものになってしまうので注意が必要です。
転職における面接でよくある質問
面接が進んでいく中、自己紹介や職務経歴、志望動機以外でよくある質問としては、前職の退職理由や応募した企業に入社後、あなたがしたいこと、といったものがあります。
ここでは前の会社の不平不満や愚痴は言わず、退職理由を前向きな言葉で理論的に説明しましょう。
また、入社後にしたいことは、応募した企業で働くイメージがきちんとできていることを印象付けられるような内容にしましょう。
もし想定外の質問をされてしまったときは、いい加減な返答はせず、落ち着いて自分の考えを話すか、何も思い浮かばなければ考える猶予をもらうのも有効です。
転職における面接で最後に質問すること
面接も終盤に差し掛かると、「何か質問はありますか」と面接官から逆に質問を求められるケースがよくあります。
とっさに聞かれてあわててしまわないように、事前にいくつか質問を用意しておくことも必要です。
この逆質問は、質問をすることは回答することよりも難しいため、面接官はあなたにどの程度の思考力が備わっているのかを判断する意図があります。
これまで質問の答えと本音との間に溝はないか、実際に意欲はあるのかなどを見極めているのです。
このため、質問の際には冒頭から一貫性のある内容を投げかけられるようにしましょう。
転職における面接の終了後のマナー
面接時に面接官から名刺をもらっているような場合は、面接終了後、お礼のメールなどを送っておくことも印象としては悪くありません。
しかしながらこれはケースバイケースで、必須ではありません。
万が一面接で自分の意志が伝えきれなかった場合などは、補足的な意味も込めてメールやお礼状を送るという手段もありますが、効果は限定的と考えたほうがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?多くの場合面接は初対面の面接官を前にし、緊張の中想定外のことが起こることが少なくありません。
とはいえ、面接もあくまでひとつのコミュニケーションの場です。
面接の際は過度な緊張をすることなく、リラックスして臨みましょう。そうすれば、おのずと良い結果が訪れるに違いありません。
ライター名 :杉田
プロフィール:小規模IT系企業の総務・経理を担当。最新のIT情勢から、これからの企業のあり方、インターネットと社会との関わりかたを俯瞰して見据える。